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この言葉を聞いたことがありますか?
“共依存”
最近は、この言葉に関連したものが本屋でもよく見かけるようになりました。
共依存とは、、、
子供時代のトラウマや育ってきた家庭内の機能不全状況に対する(過剰適応)によって生じた心の空虚感(寂しさ・虚しさ・怒り・孤独・罪悪感など)を対人関係で埋めようとするもの
その特徴とは?
1、自尊心を持つことが難しく、自分で自分をなかなか愛することができない。
2、自分と他者との間に健全な境界線を設けることが難しく、自分を護ることができない。
3、自分の伝えたい要求や欲求を他者に表明することが難しく、自己管理がうまくできない。
4、他者を自分の思い通りにコントロールしたいと思う感情や気持ちがある。
5、対人コミュニケーションの中で、必要以上に相手に対して怒りを持ってしまう。
などがあります。
例えば、あなたにもこんなことがありませんか?
・自分の体の不調に気づかないで頑張りすぎてしまうことがよくある
・今までの人間関係は、ほとんど自分が傷ついて終わってきた
・他者と親密な関係を築けない
・常に承認や賞賛を求めてしまう
・何事も完璧じゃないと気が済まない
・物事を楽しむことができない
・ひとつのことを、最初から最後までやり遂げることができない
・自分のための時間が十分にない
・一人でいることが好きではない
・人の気持ちが自分の事のように感じ苦しくなることがある
・人の世話ばかりしてしまう
・自分の人生が他人の要求によって支配されているように感じる
・いつも心の奥に大きな虚しさがある
・多くの問題を抱えた人と関わってしまう
・自分の哀しみや怒りをその場で表現するのがこわい
・今自分に必要なものや、自分が本当に望んでいることがわからない
身に覚えがあることは、いくつあったでしょうか?
当てはまるものが多ければ多いほど、「苦しくて辛い」状況にあり、共依存の傾向が強いかもしれません。
ちなみに私はと言うと、バリバリの超共依存でした。
境界線もへったくれもあったもんじゃありません(笑)
たくさんの問題を抱えている人との関わりが多く、常に他者の問題を自分のことのように感じて、なんとかしなければ!と思っていました。自分の時間がなく、苦しく生き辛い毎日でした。
どうしてそうなってしまうのか。その原因には、まったく気づいていませんでした。
いま振り返れば、これはかなり!恐ろしいことです。
問題を解決して、何とかせねば!そんな思いが心にあって、自分なりに頑張ってなんとかしようとしていましたが、知らず知らずのうちに、自己犠牲から自分の人生が破綻していました。
“共依存関係”が強化され、人生の主体性を失い、まわりの状況に左右さえる日々に疲れ、また利用された、裏切られた、といつも虚しさを味わう。そして、最後に感じる感情が、こんなにもしてあげたのに感謝もされない!という怒り。それがパターンになっていました。
モヤモヤや苦しさが何年も続いた中、心理学を学ぶ過程で「共依存」という言葉に出会い、衝撃を受けました。
“共依存”の特徴をみて、これは全て私のことだ、、、と感じ、この瞬間、これまで抱えてきた生き辛さの原因がわかりました。
さらに深く学んでいくと、あることがわかりました。
なぜ問題を抱えた人とばかり関わるのか、なぜ境界線を越えて人の世話ばかり焼くのか、完璧主義でなぜ自分を追い込んでしまうのか、、、
その根底には、得たいの知れないものが潜んでいました。
それは、、、
“見捨てられ不安”
初めてこの言葉に触れたとき、???でした。
機能不全家族という環境を背景に抱え育つと、その過程の中で「見捨てられ不安」が生じてしまうようです。
見て感じたことを自由に表現する過程に子どもの心の発達があり、表現の自由を許される環境が健康な家庭の機能となります。しかし、子どもが自由を奪われ安心して成長することができない家庭ではトラウマを抱えてしまいます。このような家庭を「機能不全家族」といい、そこから生じるのが見捨てられ不安というわけです。
自分らしくありのまま、自由に生きることを認められなかった人、つまり他者の世話をし、その行いを評価されたときに価値ある存在として認められてきたことで、自己犠牲による生き辛さを抱えながらも、人のために尽くしてしまう。
それが子ども時代にパターン化され、大人になっても続いてしまうわけですね。
共依存と密接な関係にある2つの言葉
“機能不全家族“
“見捨てられ不安”
この言葉を知ったことで私の人生は大きく変わりました。
生き辛さが軽減し、自分自身の過去と向き合う良いきっかけにもなりました。子ども時代を生き抜くために身につけた行動パターンや思考パターンが、生き辛さの原因になっていることが多いです。生き辛さを抱え、苦しんでいる方が見えたら、この3つの言葉
1、共依存
2、機能不全家族
3、見捨てられ不安
を知るだけでも、現状から脱する大きなきっかけになるはずです。
共依存の傾向が強かったり、生き辛さを抱え悩んでいる方、いつでもお気軽にご相談ください。