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精神病を患うと、毎日薬を飲むことになりますが、それを管理するご自身やご家族も非常に大変です。
そんなお薬の飲み忘れなどに困っていませんか?
飲み忘れは、回復に向かう継続治療の妨げになってしまいます。
こちらでは、その飲み忘れを防ぎ、継続治療につながる抗精神病薬の進化についてお伝えします。
患っている病にもよりますが、中には毎日20錠以上の薬を飲まれている方もみえると思います。薬を飲む煩わしさやストレス、少しでも薬の量を減らしたいと切に願っている方が多いと思います。
ここで注目するのは、「エビリファイ」というお薬です。
「統合失調症」・「双極性障害」・「うつ病」などに用いられる薬ですが、最近は錠剤だけではなく、注射もあることをご存知ですか?
エビリファイは、幻覚・妄想などの症状を抑え、精神状態を安定させると共に、抑えることが難しい感情の高まりや行動などの症状を改善させる薬です。また、副作用が少なく飲み続けられる薬と評価され、世界60カ国以上で処方されています。
この「エビリファイ」には、一回投与すると4週間効果が続くという革新的な注射が登場しました。
国内では3~4年前に承認されたもので、まだ比較的新しい薬です。
これまで、飲み忘れで(自己判断によって薬をやめてしまう事も含め)治療が中断してしまうことがあった方には、継続的な治療が可能となり、安定した精神状態や生活を手に入れることに期待が持てます。
統合失調症を例にすると、
昔は「早期性痴呆」という病名が用いられていたほど、統合失調症の症状の一つとして短期記憶の機能低下による「物忘れ」がみられます。その影響もあり、薬の飲み忘れが多く、順調に進んでいた治療が、ある日突然中断してしまうということが起きてしまいます。
服薬を開始して3ヶ月以内に中断してしまう人が、6割以上もいるという調査報告があるようですが、それくらい統合失調症の方にとっては、服薬の継続が難しいわけです。
とある調査によると、服薬の中断によって飲み忘れがない人と比較すると、再入院率が約2倍になるというデータもあります。
個人差が大きいものの、認知機能障害(短期記憶・注意力の機能低下等)が強い人は、服薬が継続できず、治療が中断しやすい傾向にあります。
入退院を繰り返す人と、再発なく過ごせる人との差は、この認知機能障害が関係していると言われています。
錠剤から注射になることで、薬を毎日飲むというストレスが軽減され、飲み忘れの心配もなくなり、さらには、過剰な量の薬を抱えることがなくなる為、精神状態が不安定なときに起きやすいオーバードーズを未然に防ぐことにもつながって行きます。
本人だけではなく、支える家族やドクターが薬を管理しやすくなることから、この注射によって、回復に向けた継続的な治療が期待できそうです。
もし、まだ「エビリファイ」の注射を試されていない方は、継続治療に加え飲み忘れも解決できる一つのよい方法かと思いますので、主治医に相談して一度検討するのもいいかもしれません。
ただ、これはどんな薬にも言えることですが、よいことばかりではなく、人によっては副作用に差があるため、主治医との話し合いや、あまりよくなっていないと感じている場合は、他の病院で治療することも選択肢の一つとして考えておきたいことです。
あなたは、ある日 突然 家族が精神病を抱えてしまったら、どうしますか?
「心が弱いだけ」・「うちの子に限ってそんなはずはない」・「いつまでも甘えている」と突き放すでしょうか。それとも、異変に気付き必要な行動を取れるでしょうか。
前者と後者では、その後の精神症状に大きな違いをもたらします。よかれと思ってやったことがストレスになり、状態が悪化する事も起きる為、本人が回復するためには何が必要なのか情報を集め、精神病に対する理解を深めながら、安心感を脅かさない事がとても重要になります。
様々な精神病がありますが、そのどれもが状況が改善するまでには、どうしても時間がかかるものです。
「支え続ける」という状態が長期化すると、家族に対する想いが強ければ強いほど支援する側が独りで背負ってしまい、日に日に追い込まれてしまいます。
そうならない為にも、早い段階で心理カウンセラーやご本人の職場の産業医に相談するか、あるいは地域活動支援センターを活用することも有効的です。
地域活動支援センターは、障害者自立支援法により制度化された施設で、相談支援・訪問サービス・日中活動・就労支援などのサービスを原則、無料で受けることができます。利用に関しては、病院のソーシャルワーカーや市町村の窓口に問い合わせると教えてもらうことができます。
こういった制度を上手く利用することも、選択肢の一つかもしれません。
制度を利用し、支援する側の家族が「自分の時間」を持つことが出来るようになり、肉体的・精神的な負担が軽減されるのが理想的です。
実体験から独りで戦う限界を痛感、、、
私の家族が精神病を患ったとき、このような制度はありませんでした。
24時間体制で見守り、毎日十分な睡眠すらとれない状況で、気づいたときには、本人をサポートする家族も社会から孤立し、肉体的にも精神的にも限界を迎えていました。
「どう関わればいいのかわからない」・「この先、いったいどうなってしまうのか、、、どうしたらいいのかわからない」という不安を抱えていました。
いよいよ心身ともに疲れ果て、すがる思いで臨床心理士のもとを訪ね相談。
その後、入退院を繰り返し、長期的な家族支援が必要となり長い戦いが始まりました。
「自分の家族が心の病?そんなはずはない、、、」現実を受け入れられない想いが適切な行動を阻み、対応が遅れた結果、本人の精神状態は目に見えて悪化してしまいました。
もっと早く誰かに相談して適切な対応ができていれば、本人や私たちの苦しみは軽減できたはずです。
あなたにも、こんな想いがありませんか?
「うちの子が精神病になるはずがない」・「そんな弱い子に育てた覚えはない」・「こんな事を世間に知られたら恥ずかしい」、、、
家族が精神病かもしれないと感じた時、様々な感情に襲われます。それでも、まずは本人の命を護るために、状態の悪化を防ぐために、心理カウンセラーなどの専門家に相談、行政機関の制度を利用するなど、早めの対応をおすすめします。
命を護るために必要な一歩を踏み出せるのはあなただけです。
その一歩が、症状や支援する側の負担が軽減し、回復に向かう一番の近道だと、実体験から感じています。
まずは、その一歩としてお気軽にご相談ください。
現在、年々増加傾向にある統合失調症。幻聴・幻覚・物忘れ・独り言(幻聴に対して反応するもの)・感情表出の低下・空笑(1人でにやにや笑う行為)・被害妄想・うつ状態等と症状も様々。
これらの症状が出た場合、関わる家族や周りの人たちは、どう対応したらいいのかわからず混乱します。
私にもその経験がありますが、知識がなかった頃は、本当に何が起きているのか理解ができませんでした。
実体験があるからこそ伝える事ができるモノがあると思います。
精神病を抱え「統合失調症」や「うつ病」などで悩んでいる方、あなたの抱えているものを、ぜひ、お聞かせください。