インターネット・ゲーム依存

中高生の七人に一人がネット依存?

厚生労働省研究班によって、インターネット・ゲーム依存の疑いがある中高生が5年間でほぼ倍増し、全国で九十三万人に上るという推計が発表された(2018年)。

これは中高生全体の七人に一人に当たる計算となる。また、世界保健機関(WHO)は、ゲーム障害/ゲーム依存という言葉を、2018年に精神疾患のひとつとして認定した。長時間ゲームに没頭した結果、死に至ったという衝撃的なケースまで報告されています。

インターネット・ゲーム依存症は、インターネットやオンラインゲーム、SNSなどのやり過ぎで日常生活に支障が出る状態。

私が子どもの頃は、ドラクエに熱中し毎日のようにゲームをしていました。どうやってレベルを上げ、誰とパーティーを組み、ミッションをクリアするのか、、、そんなことばかりを考え、攻略本を何度も読み返していました。ゲームに没頭している時は、嫌なことや辛いことから逃れられる感覚が、さらにゲームに夢中になった理由かもしれません。

楽しすぎてずっとゲームをしていたかったのですが、当時はリビングの部屋でしかゲームが出来なかった為、他の家族がテレビを観るなど、物理的な制約があり、TVゲームが出来る時間も限られていました。

今となっては、逆にプレイ時間に制約があったからよかったのだと思えますが、熱中していた頃はゲーム時間が短く不満を抱いていたほどです。

現代は、いつでもどこでも自由にアクセスし、ゲームをすることが出来る環境が整っています。さらに、オンライン上では、複数の人と同時にプレイできるようになり、ミッションをクリアした達成感を共有することまで可能になりました。

オンラインで見知らぬ人とつながり、ある感情を共有できる喜びは、昔にはなかったものかもしれません。

ネット・ゲーム依存症の症状とは?

睡眠障害・うつ状態、無気力、注意力・集中力・関心の低下、学業・職業成績の低下、神経過敏、焦燥感、強い不安などが上げられています。

ネット・ゲーム依存の人の脳内で起きていることは、覚醒剤依存症やコカイン依存症と基本的に同じという、とても深刻な研究結果があるほど、脳に与える影響が大きいと言われています。

特に、脳が発達途上にある子どもが依存した場合、その後の人生において深刻な問題が生じることが考えられます。

足音を立てることなく脳が蝕まれ、没頭する時間の増加や、やめたくてもやめられないといった状態に陥りやすい側面もあり、ネットやゲームの開始時期が早いほど、脳に深刻なダメージを与えてしまいます。

世界的な問題として取り上げられているなか、国レベルでネットやゲームのプレイ時間などを規制している韓国や中国。それに対して日本はというと、その対策が完全に出遅れ、自分自身や自分の大切な子どもを、自らの力で護るしかない状況に置かれているのが現状です。

インターネットやオンラインゲームなどは、遊び・暇つぶし・興味本位といったことだけでは済まされない、多くの危険をはらんでいることを心に留めて利用したいものです。

依存までに至る背景は何か?

日常生活に支障がでるほどネットやゲームなどに没頭し、人は何を果たしているのでしょうか?

対人関係や現実からの逃避、哀しみ、不安、罪悪感、怒り、様々な感情を和らげるためでしょうか。

現実世界では達成できない理想を追求し、未完の想いを果たすことで自己承認欲求を満たすためでしょうか。

何かに依存することで、崩れそうになっている自分のバランスをとっているのは確かなことかもしれません。

また、人間関係が希薄になった現代では、インターネットの世界で自ら情報を発信することで何かしらの反応が得られ、自己顕示欲を満たせることも、依存に傾倒してしまいやすい要因の一つと考えることもできます。

発達に課題を抱えている人が依存症になりやすいと言われていたりしますが、背景にある問題は人それぞれ違います。何が問題となっているのか、整理することも改善に向かうために必要なプロセスの一つと言えます。

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